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セイコーのブラックボーイ値上がりの理由と今後の価格動向

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セイコーのブラックボーイ値上がりについて気になっている方も多いのではないでしょうか。セイコーの人気ダイバーズウォッチであるブラックボーイは、廃盤となった今でも中古市場で高い注目を集めており、年々その価格が上昇しています。

特にSKX007やSKX013などのモデルは、過去の定価と比べて数倍の相場で取引されており、その背景には多くの理由が存在します。

本記事では、セイコーのブラックボーイ値上がりの要因や、JモデルとKモデルの違い、後継モデルSRPD55との比較、さらには中古購入時の注意点まで幅広く解説します。価格高騰の理由を知りたい方、購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

記事のポイント

  • ブラックボーイが値上がりしている主な理由

  • JモデルとKモデルの違いと価格差

  • 後継モデルSRPD55とのスペック比較

  • 中古購入時の注意点と選び方

セイコーのブラックボーイ値上がりの背景とは

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  • ブラックボーイとはどんな時計か解説

  • 廃盤による流通量の減少が影響

  • 中古市場での人気が高まる理由

  • ブラックボーイJモデルとKモデルの違い

  • 後継モデルSRPD55との違いを比較

ブラックボーイとはどんな時計か解説

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セイコーのブラックボーイとは、「SKX007」という型番で知られる自動巻きのダイバーズウォッチです。1996年に登場し、20年以上にわたって販売されてきたロングセラーモデルであり、手の届きやすい価格帯と高い機能性を両立していたことで、多くの時計ファンに支持されてきました。

その特徴の一つが、200メートルの防水性能と逆回転防止ベゼル、視認性の高い夜光インデックスといった、実用的なスペックを備えている点です。これらの機能は、ダイビングを想定した本格仕様でありながら、価格は5万円未満と非常にリーズナブルでした。

また、「ブラックボーイ」という愛称は、黒いベゼルと黒い文字盤から由来しています。正式名称ではないものの、愛好家の間ではこの名前が広く浸透しており、ネイビーボーイやオレンジボーイといったカラーバリエーションの通称も存在します。

見た目はシンプルでありながら、ミリタリーやスポーツスタイルにも馴染むデザイン性の高さも人気の理由のひとつです。特に海外では、カスタムベースとしても需要があり、パーツ交換やベルト変更によって個性を加える楽しみ方も支持されています。

このように、ブラックボーイは性能・デザイン・価格のバランスが取れたモデルであり、セイコーを象徴する存在とも言えるダイバーズウォッチです。

廃盤による流通量の減少が影響

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セイコーのブラックボーイが値上がりしている大きな理由のひとつが、すでに生産が終了しているという点です。2019年をもって正式に廃盤となっており、新品で手に入れる手段は事実上なくなりました。

このように市場への新規供給が止まったことで、流通量が徐々に減っているのが現状です。つまり、今ある在庫や中古品の中からしか手に入れられないため、需要に対して供給が足りなくなり、価格が上昇しているという流れです。

特に、状態の良い個体や未使用品はすでに希少性が高くなっており、今後も減っていくことが予想されます。時計の世界では、生産が終了したモデルが徐々に価値を高めていくのはよくある現象ですが、ブラックボーイの場合はもともと人気が高かったことも影響しています。

さらに、公式に販売が終了している以上、今後再販される可能性は極めて低く、今後も相場は安定せず上昇を続けることが懸念されます。中古市場では、すでに定価の数倍に達する価格で取引されるケースも見られ、タイミングによっては購入を見送らざるを得ないこともあるでしょう。

このため、流通量が限られているという現実が、ブラックボーイの価格高騰を後押ししている要因のひとつとなっているのです。

中古市場での人気が高まる理由

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ブラックボーイが中古市場で注目を集めているのは、実用性とコストパフォーマンスのバランスが非常に高いためです。新品の販売が終了した現在、中古品が唯一の入手手段であり、時計ファンを中心に需要が集中しています。

このモデルは、ダイバーズウォッチとして必要な機能を一通り備えていながら、比較的手頃な価格帯で取引されてきました。特に、初めて本格的な機械式時計を購入する人にとっては、安心して選べるモデルとして魅力的です。

また、カスタムパーツが豊富に流通している点も人気の理由です。ベゼルや文字盤、針などを自分好みに変更する楽しみ方ができるため、コレクターやDIY愛好家の関心も高まっています。自分だけの一本を作りたい人にとって、ベースモデルとしての価値が高いのです。

さらに、海外でもこのモデルの評価は高く、特にアメリカやヨーロッパではヴィンテージ・セイコーの人気が年々上昇しています。海外需要が国内相場に影響することも少なくありません。

このような背景から、単に「買える時計」というだけでなく、「価値が上がり続ける資産」としても見られるようになり、中古市場での注目度がより一層高まっているのです。

ブラックボーイJモデルとKモデルの違い

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ブラックボーイには、日本製の「Jモデル」と海外製の「Kモデル」が存在します。見た目はほとんど同じですが、製造地と細かなディテールにいくつかの違いがあります。

Jモデルは日本国内で組み立てられており、文字盤の下部に「MADE IN JAPAN」と表記されているのが特徴です。仕上げの品質や検品基準がより厳格であるとされるため、コレクターの間ではJモデルの方が高く評価されています。

一方のKモデルは、アジア圏の海外工場で製造されたモデルです。「MADE IN JAPAN」の記載がない以外は、基本的なスペックや外観に大きな差は見られません。性能に関しても実用面で大きな違いがあるわけではないため、Kモデルも十分に信頼できる時計です。

価格に関しては、同じ状態であればJモデルの方がやや高値で取引される傾向があります。これは希少性や「日本製」への安心感が影響していると考えられます。

このように、JモデルとKモデルは細部の違いこそありますが、どちらもブラックボーイとしての魅力を持ったモデルです。購入を検討する際は、表記や付属品を確認し、自分の用途やこだわりに合った方を選ぶのが良いでしょう。

後継モデルSRPD55との違いを比較

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SKX007、通称ブラックボーイとよく比較されるのが、その後継とされるSRPD55です。見た目の印象が似ているため同じ時計に見えるかもしれませんが、実際には機能やスペックに明確な違いがあります。

まず大きな違いは、防水性能です。ブラックボーイ(SKX007)は本格ダイバーズとして200メートル防水を備えていましたが、SRPD55は100メートル防水にとどまります。そのため、ダイビング用途で使うには不向きになっており、日常生活や軽い水辺での使用が想定されたモデルです。

次に、ムーブメントの仕様も異なります。ブラックボーイは「7S26」というムーブメントを搭載し、手巻きや秒針停止(ハック)機能がない一方で、SRPD55には「4R36」が使われており、手巻き・ハック機能が備わっています。これにより、使い勝手の面では後継モデルの方が優れているとも言えるでしょう。

ただし、SRPD55にはダイバーズ認証(ISO規格)がありません。ブラックボーイは正式なダイバーズウォッチとして認証されていたため、その信頼性や安心感を重視するユーザーからは「別物」と評価されることもあります。

デザインについては、ケースサイズやベゼルの形状がほぼ共通しており、一見すると大差がないように感じます。ただ、細部の仕上げや質感にはやや違いがあり、ブラックボーイの方がやや無骨でクラシックな印象を与えます。

このように、SRPD55はデザインを引き継ぎつつも、性能面ではブラックボーイとは異なる方向性を持つモデルです。使用目的が明確であれば、それぞれの特徴を理解したうえで選ぶことが重要になります。

セイコーのブラックボーイ値上がりモデルの実態

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  • SKX007とSKX013の値上がり幅

  • コロナ後の価格変動と影響

  • 販売終了時の定価と現在の相場

  • 中古購入時のチェックポイント

  • アフターフォローの有無を確認

  • 今後さらに値上がりする可能性

  • 値上がり前に購入するメリット

SKX007とSKX013の値上がり幅

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SKX007とSKX013は、いずれもセイコーの人気ダイバーズウォッチであり、2019年の生産終了以降、中古市場での価格が上昇しています。特に、未使用品や状態の良い個体は高値で取引される傾向にあります。

SKX007は、42.5mmのケース径を持つスタンダードサイズのモデルで、2025年現在、中古市場での価格は約30万円前後となっています。一方、SKX013は37mmのケース径を持つ小型モデルで、同じく2025年現在、中古市場での価格は約20万円前後です。

これらの価格上昇は、主に生産終了による供給の減少と、時計愛好家の間での人気の高まりによるものと考えられます。特に、SKX013は小型でありながら本格的なダイバーズウォッチとしての機能を備えているため、手首の細いユーザーからの支持を集めています。

このように、SKX007とSKX013は、それぞれの特徴とサイズ感から異なるユーザー層に支持されており、中古市場での価格もそれに応じて変動しています。購入を検討する際は、自身の使用目的や好みに合わせて選択することが重要です。

コロナ後の価格変動と影響

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新型コロナウイルスの世界的な流行は、時計市場にも大きな影響を与えました。特に、セイコーのSKXシリーズは、生産終了と相まって中古市場での価格が急騰しました。

パンデミックによる供給チェーンの混乱や製造の遅延により、新品の時計の供給が減少しました。その結果、中古市場での需要が高まり、価格の上昇につながりました。特に、SKX007やSKX013のような人気モデルは、状態の良い個体が希少となり、プレミアム価格で取引されるようになりました。

また、在宅時間の増加により、趣味として時計収集を始める人が増えたことも、需要の増加に拍車をかけました。これにより、中古市場での競争が激化し、価格の高騰を招いたと考えられます。

このような状況は、今後も続く可能性があります。特に、SKXシリーズのような廃盤モデルは、供給が限られているため、価格の安定や下落は期待しにくい状況です。購入を検討する際は、価格動向を注視し、信頼できる販売店からの購入を心がけることが重要です。

販売終了時の定価と現在の相場

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セイコーのブラックボーイであるSKX007およびSKX013は、もともと手頃な価格帯で販売されていたモデルです。新品で販売されていた当時の定価は、SKX007が税込約44,000円、SKX013が約42,000円でした。いずれもエントリーモデルに位置づけられ、コストパフォーマンスの高さが魅力とされていました。

しかし現在では、これらのモデルが中古市場で大幅に値上がりしています。2025年時点では、SKX007の相場が20万円から30万円前後、SKX013は10万円台後半から20万円程度で取引されることが多くなっています。これは定価の2倍〜5倍に相当する価格帯であり、プレミアモデルとしての地位を確立しつつあると言えるでしょう。

特に状態の良い未使用品や、日本製のJモデルにおいては、価格がさらに高騰する傾向があります。海外需要の影響も大きく、国内よりも海外バイヤーが高値で買い取るケースがあるため、価格が引き上げられやすい状況にあります。

このように、販売当初のリーズナブルな価格帯からは大きく変動しており、現在の相場は希少性と市場人気を反映したプレミアム価格となっています。

中古購入時のチェックポイント

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中古でブラックボーイを購入する際には、いくつかのポイントを事前に確認しておくことが重要です。まずチェックすべきは「本体の状態」です。目立つ傷や擦れ、ガラス面の欠けなどがないか、写真や商品説明で丁寧に確認しましょう。

次に注目したいのは「付属品の有無」です。元箱、取扱説明書、保証書などが揃っているかどうかは、将来的な価値にも影響を及ぼす可能性があります。特にコレクター向けとして考える場合、付属品が完備されている個体の方が高く評価されます。

また、「オーバーホールやメンテナンスの履歴」があるかも重要です。機械式時計は定期的なメンテナンスが必要となるため、過去にどのような整備が行われたかを確認できれば、購入後の安心感が増します。

さらに、「販売店の信頼性」も確認ポイントです。フリマアプリや個人売買は安く手に入ることもありますが、トラブルが発生しやすいのも事実です。保証制度がある専門店や評価の高いショップを利用するのがおすすめです。

最後に、「アフターサービスの対応」も見逃せません。購入後に万が一トラブルがあった際、修理対応や返品可能かどうかは重要な判断材料となります。

このように、中古品の購入では価格だけでなく、商品全体のコンディションや販売環境まで含めて総合的に判断することが大切です。

アフターフォローの有無を確認

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ブラックボーイを中古で購入する際は、アフターフォローがあるかどうかを確認しておくことが重要です。購入後に不具合が発覚しても、対応してもらえるかどうかで安心感が大きく変わります。

特に注意したいのが、販売元が「保証付きの店舗」か「個人取引やフリマアプリ」かという点です。中古時計専門店では、一定期間の動作保証が付いている場合が多く、購入後に不具合があったとしても無償または低コストで修理対応を受けられる可能性があります。

一方、個人からの購入では、基本的に保証がないケースが大半です。商品到着後に不具合があったとしても返品や交換に応じてもらえないこともあり、購入者がリスクを負うことになります。

また、購入後にオーバーホールや部品交換が必要になることもあるため、メンテナンスに対応している店舗かどうかも確認しておくと安心です。特に機械式時計は定期的なメンテナンスが必要なため、長く使うつもりであればサポート体制が整った店舗を選ぶのが望ましいです。

購入前に「保証期間は何カ月か」「修理は自社か外部業者か」「オーバーホールは対応しているか」といった具体的な内容まで確認しておくと、後悔のない買い物につながります。

今後さらに値上がりする可能性

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セイコーのブラックボーイは、今後さらに価格が上がる可能性が高いと予測されています。その背景には、複数の要因が絡んでいます。

まず、生産がすでに終了しているモデルであることから、新たに供給されることがありません。新品が市場に出回らなくなった現在では、中古品に需要が集中しており、特に状態の良い個体は競争率が高くなっています。

また、ブラックボーイはデザイン性や機能面でも評価が高く、国内外問わずファンが多いモデルです。特にアメリカやヨーロッパでは、セイコーのビンテージモデルとしての地位が確立されており、輸出需要も価格の上昇に拍車をかけています。

さらに、近年の機械式時計人気やセイコー自体のブランド価値の向上も影響しています。ブラックボーイは入門機としてのポジションでありながら、所有感を満たすスペックを持っており、将来の価値上昇を見越して購入するユーザーも少なくありません。

このように供給の減少、需要の増加、ブランド力の向上といった要因が重なっていることから、今後も値上がりが続く可能性は十分にあると言えるでしょう。早めの購入を検討するのも一つの判断です。

値上がり前に購入するメリット

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ブラックボーイを値上がり前に購入することには、いくつかの明確なメリットがあります。特に、価格が上昇し続けている今の市場では、「早めの購入」がコスト面で大きな差につながる可能性があります。

第一のメリットは、単純に安く手に入れられる点です。すでにSKX007やSKX013は発売当時の定価から数倍にまで高騰していますが、それでも価格が完全にピークに達したとは言い切れません。市場に良品が残っている今のうちに購入すれば、将来的な価格上昇に備えてお得な買い物になります。

次に、選べる選択肢が今のうちだからこそ多いという点も見逃せません。状態の良い個体や付属品が揃ったものは、数が減るほど市場に出回らなくなっていきます。欲しい仕様や好みの状態の時計があるなら、選べるうちに手に入れておくのが賢明です。

さらに、投資的な価値も考えられます。機械式時計は、資産価値としても注目されており、ブラックボーイのようにファンが多く、供給が限られているモデルは、長期的に見て価値が上がる傾向にあります。使いながら資産として保有できるという点は、他の趣味のアイテムにはない魅力です。

こうした観点から、ブラックボーイの購入を検討している方にとっては、これ以上の値上がりを待つよりも、状態が良く価格もまだ現実的な今こそが、タイミングとして適していると言えるでしょう。

総括:セイコーのブラックボーイ値上がりの理由と今後の価格動向

記事のポイントをまとめます。

  • ブラックボーイはSKX007という型番の人気ダイバーズモデル

  • 1996年発売から2019年の廃盤まで長く愛された

  • 防水性や視認性など機能面に優れた実用時計である

  • 黒い文字盤とベゼルが「ブラックボーイ」の由来

  • 廃盤により新品供給が停止し流通数が減少

  • 状態の良い中古品が市場で高騰している

  • カスタムベースとしての需要が世界中にある

  • 海外ではヴィンテージセイコーとして高評価を得ている

  • 日本製Jモデルは品質と希少性からKモデルより高値になりやすい

  • 後継のSRPD55はスペックや防水性が異なる別モデル扱い

  • SKX007は現在30万円前後、SKX013は20万円前後に上昇

  • コロナ以降の供給不安と需要増加で価格が一気に高騰

  • 定価は4万円台だったが現在は数倍のプレミア価格となっている

  • 中古購入時は状態・付属品・販売元の信頼性を確認すべき

  • 今後さらに値上がりする可能性があり、早期購入が有利になりうる

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