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独創的なデザインと「時の哲学者」とも称される複雑機構で知られる高級時計、フランクミュラー。「いつかは手に入れたい」と強く憧れを抱きつつも、その価格帯が気になり、一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
フランクミュラーには数百万円、時には1,000万円を超える高級なイメージがありますが、実はフランクミュラーカサブランカのように、比較的安価で手の届きやすいモデルも確かに存在します。
フランクミュラーの価格帯は驚くほど幅広く、メンズ人気モデルや、エレガントなレディースモデルの中にも、賢く探せば予算に合った逸品が見つかります。
一方で、インターネット上では「フランクミュラーは、やめとけ」という厳しい意見や、「フランクミュラー人気ない」といった声も散見され、本当に購入して良いものか迷ってしまうかもしれません。
また、中古市場は非常に活発であり、新品では難しいモデルもお得に手に入れる大きなチャンスが眠っています。
この記事では、フランクミュラーの安いモデルに徹底的に焦点を当て、具体的な価格情報、おすすめのモデル、そして購入後に後悔しないための注意点まで、詳しく解説していきます。
記事のポイント
- フランクミュラーの安いモデルとその価格帯の理由
- メンズ・レディース別に見る比較的安価な人気モデル
- 中古市場のリアルな相場と賢く購入するためのコツ
- 購入前に必ず知っておきたい「やめとけ」の真相や偽物の見分け方
フランクミュラーの安いモデルと価格相場
- 価格帯と定価の違い
- カサブランカはなぜ安い?
- 人気の安いモデル
- レディースの安いモデル
価格帯と定価の違い

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フランクミュラーの腕時計が持つ大きな特徴の一つに、モデルによる価格の幅が非常に広い点が挙げられます。
一般的に、エントリーモデルとして位置づけられるステンレススチール製のクォーツ(電池式)モデルなどは、中古市場であれば15万円~20万円程度から見つかることもあります。これは、高級スイス時計ブランドとしては非常に魅力的な価格帯です。 しかし、その一方で、ブランドの真骨頂であるトゥールビヨンなどの複雑機構を搭載したモデルや、ケース素材に18Kゴールドやプラチナをふんだんに使用し、さらにダイヤモンドで埋め尽くされたような高級ラインになると、価格は1,000万円を超えることも珍しくありません。
この大きな価格差は、主に以下の4つの要因によって生まれています。
価格に影響を与える主な要因
- 使用素材:時計の「顔」であるケースの素材が、コストを抑えられるステンレススチールか、高価な18Kゴールド(イエロー、ピンク、ホワイト)やプラチナか。
- ムーブメント:心臓部であるムーブメントが、製造コストが低く実用的なクォーツ式か、多くの部品で構成され職人の技術を要する複雑な機械式(自動巻き・手巻き)か。
- 装飾:文字盤やケース、ブレスレットにダイヤモンドなどの宝石がセッティングされているか。その量や質によっても価格は大きく変動します。
- 機能:シンプルな3針(時・分・秒)か、ストップウォッチ機能を持つクロノグラフや、カレンダー機能、さらにはパーペチュアルカレンダー(永久カレンダー)やミニッツリピーターといった超複雑機構か。
また、フランクミュラーを購入する際には、「定価」と「市場価格」の違いを理解しておくことが非常に重要です。
「定価」とは、フランクミュラー本社が設定し、日本の正規販売代理店や直営ブティックで販売される際の正規の価格を指します。安心感や正規の保証、充実したアフターサービスが最大のメリットです。
一方、「市場価格」とは、それ以外のルート、主に並行輸入品や中古品として市場で流通している価格を指します。
並行輸入品や中古品は、多くの場合、定価よりも安く購入できるという大きな金銭的メリットがあります。特に中古市場では、生産が終了したモデルや、新品同様の状態の良い個体が比較的安価に手に入る可能性があります。 ただし、これらにはメーカーの正規保証が適用されない場合がある(中古品は保証期間が切れていることが多い)ため、購入する店舗が信頼できるか、独自の保証内容が充実しているかを、事前にしっかりと確認することが極めて重要です。
カサブランカはなぜ安い?
フランクミュラーの数あるコレクションの中でも、「カサブランカ」は比較的リーズナブルな価格帯で知られ、ブランドの入門モデルとして、また日常使いの高級時計として絶大な人気を集めています。では、なぜカサブランカは他のモデルに比べて安い価格設定が可能なのでしょうか。
その主な理由は、大きく分けて「素材」「ムーブメント」「デザイン」の3点にあります。
1. ステンレススチール素材の採用
カサブランカの多くのモデルは、ケース素材にステンレススチールを採用しています。フランクミュラーの高級ラインで一般的に使用される18Kゴールドやプラチナといった貴金属と比較して、ステンレススチールは素材自体のコストを大幅に抑えることができます。 さらに、ステンレススチールは耐久性に優れており傷がつきにくいという実用的なメリットもあるため、日常的に気兼ねなく使用したいユーザーのニーズにもマッチしています。
2. クォーツ式ムーブメントの存在
カサブランカのラインナップには、精巧な機械式ムーブメント(自動巻き)だけでなく、クォーツ式(電池式)ムーブメントを搭載したモデルも存在します。 クォーツ式は、数多くの微細なパーツで構成される機械式に比べて、構造がシンプルで製造コストが低いという特徴があります。また、定期的なオーバーホール(分解掃除)が必須の機械式に対し、クォーツ式は電池交換が主なメンテナンスとなるため、維持費も比較的安く済む傾向があります。 機械式のロマンよりも実用性やコストパフォーマンスを重視するユーザーにとって、クォーツモデルは非常に合理的な選択肢となります。
3. シンプルなデザインと機能
カサブランカは、もともと1920年代~40年代の「トラベルウォッチ」に着想を得て開発された背景があり、デザインは比較的シンプルでカジュアル、どこかノスタルジックなスタイルが特徴です。 他の複雑機構を持つコレクションと比べ、文字盤の装飾や特殊機能(クロノグラフなど)が少ないシンプルな3針モデルが中心です。この機能のシンプルさが、結果として製造コストを抑えることにも繋がっています。
カサブランカの魅力
価格が抑えられている一方で、フランクミュラーの絶対的な象徴であるトノー型(樽型)のケースフォルムや、アールデコ調の独特なビザン数字といった、ブランドのDNAは一切妥協なく、しっかりと注ぎ込まれています。 高級時計ブランドの洗練された世界観と独特のデザイン哲学を、手の届きやすい価格で存分に楽しめる点こそが、カサブランカの最大の魅力と言えるでしょう。(参照:フランクミュラー公式サイト「コレクション」)
メンズ人気の安いモデル

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フランクミュラーのメンズモデルは数多く存在しますが、その中でも特に価格を抑えつつ、ブランドの世界観を存分に楽しめる人気の高いモデルを3つ厳選して紹介します。
1. カサブランカ (Casablanca)
前述の通り、フランクミュラーのエントリーモデルとして最も人気と知名度が高いのが、このカサブランカです。ステンレススチールの堅牢なケースと、視認性の高いシンプルな文字盤デザインは、ビジネスシーンのスーツスタイルから休日のカジュアルな服装まで、シーンを選ばずに幅広く対応します。 特にクォーツ式モデルは価格が抑えられており、新品の並行輸入品や中古市場では20万円台から見つかることもあり、コストパフォーマンスは群を抜いています。初めてのフランクミュラーとして最適です。
2. ロングアイランド (Long Island)
カサブランカの曲線的なトノー型とは対照的に、長方形のレクタンギュラーケースが特徴的な「ロングアイランド」。カサブランカと並んで非常に人気の高いコレクションです。 手首に沿うように湾曲したケースは装着感が良く、クラシカルで知的な印象を与えます。スーツの袖口にも収まりが良く、ビジネスシーンでの評価も高いモデルです。 こちらにもクォーツ式のモデルが存在し、機械式に比べて価格が抑えられています。中古市場では20万円台後半から探すことが可能で、カサブランカとは異なる魅力を求める人におすすめです。
3. コンキスタドール (Conquistador)
よりスポーティーで力強いデザインを好む方には、「コンキスタドール」も有力な選択肢に入ります。ブランドの象徴であるトノー型ケースに、さらに厚みと丸み、そして立体感を持たせたパワフルなデザインが特徴です。 「征服者」という名の通り、アクティブな印象を与えます。クロノグラフ機能を搭載したスポーティーなモデルもあり、実用性も兼ね備えています。 中古市場では20万円台後半から30万円台で見つかることが多く、他とは一味違う、アクティブなフランクミュラーを求める人に適しています。
メンズモデルで安いものを探す場合、まずは「カサブランカ」か「ロングアイランド」。そしてムーブメントは「クォーツ式」、素材は「ステンレススチール」。この条件で探すと、最も効率的に予算に合ったモデルを見つけやすくなりますよ。
レディースの安いモデル

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フランクミュラーはレディースモデルも非常に豊富で、ジュエリーウォッチとしても高い評価を得ています。華やかなデザインが多く揃う中でも、比較的安価に手に入る、おすすめのモデルを紹介します。
1. ロングアイランド (Long Island)
レディースモデルにおいて、最も人気があり、価格帯の選択肢も広いのが「ロングアイランド」です。メンズ同様、手首に沿うように湾曲したエレガントな長方形のケースと、文字盤全体に配されたビザン数字が特徴。 特にステンレススチール製のクォーツモデル(Ref.902QZなど)は価格が抑えられており、中古市場では20万円台から見つけることができます。シンプルながらも圧倒的な華やかさがあり、アクセサリー感覚で身に着けられ、フォーマルな場面でも活躍します。
2. カサブランカ (Casablanca)
メンズで人気のカサブランカには、レディース(またはボーイズ)サイズも存在します。基本的なデザインコンセプトはメンズと同様で、トノー型ケースとシンプルな文字盤が特徴です。 メンズモデルよりもサイズが小ぶりになることで、よりフェミニンで柔らかな印象を与えます。カジュアルなスタイルに合わせやすく、日常使いしやすいモデルとして人気です。こちらもクォーツ式であれば中古で20万円台から入手可能です。
3. ハート トゥ ハート (Heart to Heart)
その名の通り、文字盤にハートのモチーフがあしらわれた、非常にフェミニンで可愛らしいデザインが特徴のコレクションです。 女性向けに特化してデザインされたモデルでありながら、ステンレススチールのクォーツモデルを中心に、中古市場では20万円台から見つかることも多く、比較的リーズナブルな価格帯です。高級感とキュートさを見事に両立しており、大切な人へのプレゼントとしても非常に人気があります。
フランクミュラーの安いモデル購入ガイド
- やめとけと言われる理由
- 人気ないは本当?年齢層
- 中古市場での相場
- 偽物の見分け方と安全な購入方法
- 安いモデルをさらにお得に買う方法
- 普段使いできるか?
- まとめ:フランクミュラーの安いモデルは?価格と賢い選び方
やめとけと言われる理由
フランクミュラーをインターネットで検索すると、「フランクミュラー やめ とけ」というネガティブなキーワードを目にすることがあるかもしれません。これは一体なぜなのでしょうか。購入後に後悔しないためにも、その理由を知っておくことは重要です。 多くの場合、これらは誤解や、特定の側面に偏った評価に基づいています。
「やめ とけ」と言われる主な理由
- リセールバリュー(換金率)の問題:
売却時の価格、いわゆるリセールバリューが、ロレックスの特定のスポーツモデルなどと比較すると低くなる傾向があります。ただし、これはフランクミュラーに限らず、多くの高級時計ブランドに共通することです。時計は基本的に「楽しむための嗜好品」であり、投資対象として購入すると期待外れになる可能性があります。 - デザインの好みが分かれる点:
フランクミュラーの最大の特徴である、ビザン数字やトノー型ケースは非常に個性的です。この独自のデザインが熱狂的なファンを生む一方で、オーソドックスなデザインを好む人からは敬遠されることもあり、好みがはっきりと分かれます。 - メンテナンスコストの懸念:
機械式時計である以上、良好な状態を保つためには数年に一度のオーバーホール(分解掃除)が不可欠です。正規店でのメンテナンスは、その品質の高さゆえに高額(モデルによりますが一般的に10万円前後から)になる場合があり、このランニングコストを負担に感じる人もいます。 - 偽物の流通が多い点:
世界的な人気ブランドであるため、残念ながら偽物も多く流通しています。何も知らずにフリマアプリなどで安易に購入すると、偽物を買ってしまうリスクがあるため、安全な購入に関する知識が求められる点も理由の一つです。
これらの理由は、見方を変えればフランクミュラーが持つ「個性」や「高級時計であることの宿命」とも言えます。 何よりもそのユニークなデザインが心から気に入り、長く愛用するつもりであれば、リセールバリューなどを過度に気にする必要はありません。 また、メンテナンスについても、正規店以外に、フランクミュラーの修理実績が豊富な信頼できる時計修理専門店を利用することで、コストを抑えられる場合もあります。 「やめ とけ」という意見はあくまで一部のものであり、ご自身の価値観と合致するかどうかが最も重要です。
人気ないは本当?年齢層

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「フランクミュラー 人気 ない」というのも、しばしば聞かれる言葉ですが、これは事実とは異なります。 確かに、2000年代初頭の爆発的なブームは落ち着きましたが、それは人気がなくなったのではなく、「一過性のブームから、定番の高級時計ブランドとしての地位を確立した」と捉えるべきです。 現在も、他にはない独創的なデザインと高い技術力を愛する人々から、世代を問わず根強く支持されています。
フランクミュラーの愛用者の年齢層は非常に幅広く、モデルによって好まれる層が異なるのが特徴です。
モデル別に見る主な愛用者層の傾向
以下はあくまで一般的な傾向ですが、モデル選びの参考になります。
| 年齢層 | 人気の傾向・モデル |
|---|---|
| 20代~30代 | ・カサブランカやロングアイランドのクォーツモデル(SS製) ・比較的価格が抑えられており、ファッションアイテムとして取り入れやすい。ブランドの入門機としても人気。 |
| 40代~50代 | ・トノウ・カーベックスやヴァンガード(機械式) ・社会的地位も上がり、ステータス性を感じさせる洗練された機械式モデルが好まれる傾向。ゴールド素材なども視野に入る世代。 |
| 60代以上 | ・マスタースクエアや、クレイジーアワーズなどの複雑機構モデル ・時計愛好家やコレクターとして、フランクミュラーの真骨頂である技術力や遊び心のあるユニークなモデルを好む層。 |
このように、「人気がない」のではなく、モデルごとに異なるターゲット層に深く刺さっているというのが実情です。どの世代においても、自分のライフスタイルやファッション、価値観に響くモデルが見つかる懐の深さも、フランクミュラーの魅力の一つです。
中古市場での相場
フランクミュラーの安いモデルを探す上で、「中古市場の活用」は最も現実的かつ有効な手段の一つです。
新品の定価では予算的に厳しいと感じるモデルでも、中古であれば定価の半額以下になることも珍しくなく、大幅に購入のハードルが下がります。特に、この記事で紹介している「カサブランカ」や「ロングアイランド」のステンレススチール製・クォーツ式モデルは、中古市場での流通量も比較的多く、非常に狙い目です。
具体的な相場としては、時計本体のみ(付属品なし)や使用感のある個体なら10万円台後半から、付属品が揃った状態の良いものでも20万円台から探すことが可能です。 機械式の人気モデルであっても、50万円以下で見つかるケースも多く、予算に応じて幅広い選択肢から選ぶことができます。
中古市場を利用するメリット
- 価格:新品の定価よりも大幅に安く購入できる可能性が最も高い。
- 選択肢:すでに生産が終了してしまった廃盤モデルやレアな限定モデルに出会えるチャンスがある。
- 満足度:信頼できる専門店でメンテナンス済みの「極美品」などを選べば、新品同様の満足感が得られる。
中古購入時の注意点
価格が安いという大きなメリットの裏には、偽物や、内部の機械が消耗している状態の悪い個体を引いてしまうリスクも確かに存在します。特に個人間売買(フリマアプリやネットオークション)は注意が必要です。 次の項目で解説する「安全な購入方法」を必ず実践し、リスクを最大限に回避することが重要です。
偽物の見分け方と安全な購入方法

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フランクミュラーは世界的な人気ブランドであるため、その人気に便乗した精巧な偽物(スーパーコピーと呼ばれるもの)も残念ながら多く出回っています。特に安いモデルを探す際は、価格の安さに目がくらみ、偽物に手を出してしまうことのないよう、最大限の注意が必要です。
偽物の見分け方(一例)
近年の偽物は非常に精巧になっており、一般の人が写真だけで完全に見抜くのは困難ですが、本物と見比べた際に違和感が出やすいポイントがいくつかあります。
- 文字盤の仕上げ:
正規品はビザン数字のフォントのバランスやインクの盛り上がりが均一で非常に美しいです。偽物はフォントのバランスが悪かったり、塗装が粗かったり、インデックス(目盛り)の配置が微妙にズレていることがあります。 - 針の形状と仕上げ:
針の先端の処理や、夜光塗料の塗り方が雑で、はみ出していたり均一でなかったりする場合があります。 - ケースの仕上げ:
正規品はケースのエッジ(角)の処理や、鏡面仕上げ(ポリッシュ)と艶消し仕上げ(サテン)の境目がシャープで精巧です。偽物は全体的に仕上げが甘く、エッジが丸まっていたり、磨きが粗雑だったりすることが多いです。 - ムーブメント(機械部分):
裏蓋が透明なスケルトン仕様のモデルの場合、正規品はムーブメントの隅々にまで美しい彫刻や装飾(ペルラージュやコート・ド・ジュネーブ)が施されていますが、偽物はそれが簡素であったり、全くなかったりします。
最も重要な警戒信号は、やはり「価格が相場よりも極端に安い」ことです。 フリマアプリやネットオークションなどで、信頼できる中古専門店の相場よりも明らかに安すぎる価格(例:相場30万円のものが10万円で出品されているなど)で販売されているものは、偽物である可能性が非常に高いと考え、絶対に避けるのが賢明です。(参考:税関「知的財産侵害物品(模倣品や海賊版)の輸入」)
安全な購入方法
偽物を100%避け、安心して本物のフランクミュラーを手に入れるためには、購入先(どこで買うか)が最も重要です。
- 正規販売店・直営ブティック:
最も安全かつ確実な方法です。当然ながら100%本物であり、定価での販売となりますが、メーカーによる数年間の正規保証と、購入後の完璧なアフターサービスが受けられます。この「安心感」も価格の一部と言えるでしょう。 - 信頼できる中古時計専門店:
中古で安く購入する場合の最善策です。以下の条件を満たす店舗を選びましょう。- フランクミュラーの取り扱い実績が豊富である
- 専門の鑑定士(バイヤー)が在籍している
- 販売する時計に対して、店舗独自の動作保証(半年~1年程度)を設けている
- 実店舗があり、実際に商品を見て確認できる(可能であれば)
購入時には、保証書(ギャランティカード)やオリジナルの箱などの付属品が揃っているかも、その個体の信頼性を測るための一つの重要な基準になります。
安いモデルをさらにお得に買う方法
フランクミュラーの安いモデル(カサブランカやロングアイランドなど)を、さらにもう一歩踏み込んでお得に手に入れるための、具体的な方法をいくつか紹介します。
1. 並行輸入品を検討する
正規代理店とは異なる独自のルートで海外から新品を輸入して販売しているのが「並行輸入品」です。 これらは、日本の正規店で定められた定価よりも安く販売されていることが多く、新品にこだわりつつ価格も抑えたい場合には非常に有効な選択肢です。 ただし、購入後のメンテナンスにおいてメーカーの正規保証が受けられない場合がある(国際保証書の日付や販売店印の有無による)ため、その場合は購入店が提供する独自の保証内容や、提携する修理工房のレベルをしっかり確認しましょう。
2. 信頼できる中古市場を徹底的に利用する
前述の通り、価格面で最も大きなメリットを享受できる可能性が高い方法です。急いで決めず、複数の信頼できる中古専門店の在庫をこまめにチェックし、状態と価格のバランスが良い個体(いわゆる「掘り出し物」)が出てくるのを待つ忍耐も時には必要です。
3. 百貨店や家電量販店のセール・ポイント還元を活用する
百貨店や、ビックカメラ、ヨドバシカメラなどの大手家電量販店もフランクミュラーの正規取扱店となっている場合があります。 これらの店舗では、特定の期間(ボーナス時期など)に時計のセールを行ったり、ポイント還元率が大幅にアップするキャンペーン(例:通常10%還元のところ13%還元など)を実施したりすることがあります。 定価販売が基本の新品を、実質的に割引された価格で購入できる大きなチャンスです。
4. 金券ショップの活用(上級テクニック)
百貨店や家電量販店で新品を購入する場合、もうひと手間加える方法です。購入する店舗で利用可能な商品券やギフトカード(例:全国百貨店共通商品券、JCBギフトカードなど)を、事前に金券ショップで額面よりも安く(例:額面の98%~99%)購入します。 そして、その商品券を使って支払いをすることで、差額分(1%~2%)を実質的に安くすることができます。高額な時計だからこそ、この数パーセントの差も大きな金額になります。
どの方法を選ぶにしても、共通して言えるのは「信頼できる店で買う」という大原則です。特に並行輸入品や中古品は、店の信頼性こそが価格以上に重要だと心得てください。安物買いの銭失いになっては元も子もありませんからね。
普段使いできるか?

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「フランクミュラーは高価な時計だから、傷つけたり壊したりするのが怖くて普段使いには向かないのでは?」と心配する方も少なくありません。しかし、適切なモデルを選べば、普段使いは全く問題ありません。
普段使いのパートナーとして最も適しているのは、やはり「カサブランカ」です。
その理由は、開発背景に「トラベルウォッチ」というコンセプトがあることからも分かる通り、一定の耐久性を考慮して設計されている側面にあります。また、主なケース素材がステンレススチールであるため、18Kゴールドやプラチナのモデルに比べて傷を過度に気にすることなく、日常的にアクティブに使用できる強みがあります。
普段使いに適したモデルの条件
- 素材:ケース素材がステンレススチールであること(貴金属に比べ傷に強く、気を使わない)。
- デザイン:デザインが比較的シンプルであること(カサブランカ、ロングアイランドなど。ダイヤモンドが多数ついたモデルはTPOを選ぶ)。
- ムーブメント:(より気楽に使いたいなら)クォーツ式であること。機械式に比べて衝撃に比較的強く、時間合わせの手間もなく、メンテナンスも楽。
普段使いでの絶対的な注意点
フランクミュラーの時計は、そのエレガントなデザインゆえに、防水性能が「日常生活防水(3気圧防水)」程度のモデルが非常に多いです。 これは、「汗や手洗い時の水滴、小雨程度なら耐えられる」というレベルです。 蛇口から勢いよく出る水に直接当てたり、水仕事やシャワー、ましてや水泳やマリンスポーツでの使用は絶対に避けてください。一瞬で内部に水が浸入し、高額な修理費用が発生する原因となります。
また、革ベルトのモデルは汗や水分、湿気に非常に弱く、夏場に毎日使用するとすぐに劣化してしまいます。普段使いをメインに考えるなら、ステンレスブレスレットのモデルを選ぶか、夏場は純正または社外品のラバーストラップに交換するなどの工夫をおすすめします。
まとめ:フランクミュラーの安いモデルは?価格と賢い選び方
最後に、フランクミュラーの安いモデルを賢く選び、満足のいく一本を手に入れるための重要なポイントをまとめます。
- フランクミュラーの価格はモデルにより大きな幅がある
- 安いエントリーモデルは中古で15万円台から見つかる
- 高級ラインは1,000万円を超えるものも存在する
- 「カサブランカ」が安い理由はステンレス素材やクォーツ式の存在
- カサブランカはシンプルなデザインで製造コストが抑えられている
- メンズで人気の安いモデルはカサブランカやロングアイランド
- レディースで人気の安いモデルはロングアイランドやハートトゥハート
- 「やめ とけ」の理由はリセールやデザインの好み、維持費など
- 「人気 ない」は誤解で幅広い年齢層に愛されている
- 中古市場ならクォーツモデルが20万円台から購入可能
- 偽物は文字盤のフォントや仕上げの粗さで見分ける
- 安全な購入先は正規店か信頼できる中古専門店
- 並行輸入品やセール、ポイント活用もお得に買うコツ
- カサブランカなどステンレス製モデルは普段使いも可能
- 防水性能は高くないため水濡れには注意が必要